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2018.08.20 Monday

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    モンブランのデッサンペン

    2017.05.26 Friday

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      iphone7+

      荷物を整理していたら、ずんぐりむっくりの可愛いいペンが出てきた。手の中に収まるサイズで、もしかしたら廃盤品かもしれない。何処で買ったか覚えていないのだが、空港の免税店だろう。もう10年以上も前のことだと思う。要は極太の芯が収まっているシャーペンである。そのぽってりとした肉厚な造りに一目惚れして求めたに違いないのだが、内心これから絵を始めようではないか、という小さい希望があったと想像つく。道具好きな性分が盛りだった頃で、何事につけ、逸品を探すのが好きだった。そういう品を並べて何をしたかったのかは分からないが、悦に入っては物欲を満たしていたのだろう。すでにそういう季節は過ぎ去ってしまったが、必ずしも以降すっきりしているわけでもなく、それはそれで少し寂しくもある。お気に入りの品は、弾みをつけさせてくれるし、つまりは溺れなければいいだけのことだ。このモンブランのデッサンペンを手にいれた頃は、スケッチブックもおそらく上等なものを揃えたに違いなく、振り返れば微笑ましい。で、結局デッサンも進まずに、放り出されて、ペンだけが記憶の地中深くに置き去りにされたわけだ。今、こうして手にしてみると、やはり良いものは想像を掻き立ててくれる。さっそく新しいスケッチブックを買おうかなという気になっているのだから。で、何を書こうかといえば、花なんぞよろしいかもしれない。野に出て、麦わら帽の下で、せっせとデッサンなり、スケッチに勤しむ初夏も悪かろうはずがない。うん、いいかも、いいかも。もともと写生画が好きだし、新たな手習いもいい。ポケットにこいつを忍ばせて、ゆったりと野山を歩こうではないか。ああ、これは十年前と同じ気分なのだろう。繰り返しは楽し。


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