冥砂Tシャツ

2017.04.14 Friday

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    カメラ不明

    FACEBOOKのメッセンジャーから届いた写真に驚いた。友人の子供が着ているTシャツに見覚えがある。これまた友人の茂山友紀子さんの手による、ちくちく刺繍ポートレイトシリーズ中の藤代冥砂なのだった。本来のそれは立体作品で、トークイベントなどで着なさいといただいたTシャツやスウェットシャツ上にプリントされた逸品はかなりレアなはずで、僕本人しか所有していないと決めかかってきたのだが、二人の子供の胸元に怪しく微笑むおじさんを確認するや、久しぶりに驚いた。そして図々しくも、案外可愛いのではないかと思った。物として。これがそこらのお姉さんが所望するとは到底思えないが、なんというかモンスター柄の一種だと思えば、僕のことを知らない人にでも、間違って着られてしまうポテンシャルがあるのではと。ビーニーと言えば聞こえはいいが、おっちゃんニット帽を被った僕は、国籍不明のアジア人として、賭場にでもいそうないかがわしさがキッチュだし、茂山嬢曰く、昔は悪い蛇だったけど、今は白蛇へと良化したという僕の、まさに悪蛇時代終盤期の思い出の肖像としても、感慨深い。しかし、これを着させる友人の親たちも親である。どちらの子も、僕が続けている産前産後写真のモデルになっていただきたお子さん。いやはや。しかし、しかし、なんだか嬉しいものでもある。せめて後日、この子らが昔のアルバムに貼ってある、いやデータに残っている写真を見つけては、ああ、これ、謎の蛇男だしー、などと思い出してもらえれば良いのである。願わくば、冥砂おじさんだー、などと固有名詞で呼んでいただけるなら、さらにいと嬉し。じつはこのTシャツ、今日のスーツケースに入れてある。どのタイミングで着てみようか。おそらく台湾かな。
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