麻婆豆腐のピリ痺れ

2017.02.26 Sunday

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    忘れ物を取りに帰った神保町。ちょうど昼時だったので九段下まで歩いて雲林へ。この辺まで出向いたらば避けては通れないお気に入りの店。カウンターのみで、大抵行列が出来ているのだが、運良くするりと入れた。担々麺は汁あり、汁なし共に抜群なのだが、やはりここは麻婆豆腐だ。白飯と別に盛られてくるのが好きなのだが、たまには、と麻婆豆腐飯を食券機で求めた。汁ありミニ担々麺付きで。僕にはかつて密かな野望があって、麻婆豆腐丼のみを出す小さな店をいつか持ってみたいと練っていた。だが、油っこい厨房のぬるりとした床に白い長くつがよもやのタイミングで滑り、シンクの角に頭を打って出血しつつ失神するというイメージがどうしても拭えずに断念した。天に召された僕の油っこい野望は、カウンターに畏まって品を待つ態度に変換され、まずまずの収まりと相成った。花椒がたっぷりと効いた四川の麻婆豆腐がこんなに容易く食べれるのは、ありがたい。赤々としたそれは、食べ進めるほどに五臓六腑を発火させ、額に汗をにじませて、前のめりとなる。四川といえば、蜀であり、劉備玄徳、諸葛亮などとつぶやきながら、三国志の大地を騎馬で駆け抜けて、あいやー、完食となった。全土統一したような達成感。ふうふう、はあはな、と口から息を吐きながら、店外に出ると、そこは九段下。大君ならず、時代の雑兵となって、半蔵門線へと地下へと顔赤く吸い込まれていくのであった。

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    コメント
    イメージ!!!!!読んでたらなんだかリアルにわたしもイメージできちゃいました〜笑
    短編小説読んでる感じです。
    • by ヴィヴィアン
    • 2017/02/26 6:33 PM
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