ヒラメを食べる、ARDORにて。
2017.05.03 Wednesday
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沖縄北谷に鳴り物入りでオープンしたレストランARDORに行った。那覇にあるピッツァの名店BACARのナカムラさんがプロデュースするとあって、沖縄内外の食いしん坊たちがオープニングデイズに集まった。プリフィックスとアラカルトから選べるのだが、迷わず前者を楽しんだ。まあ、その旨いこと旨いこと。同席の友人の太っ腹に甘え、ヒラメもまるごといただいたのだが、こちらも旨いこと旨いこと。オープニングデイズのみのドリンクフリーのせいもあって、いつもよりワインの杯が重なった。ナカムラさんはすっきりと絞れていて、より精悍な印象。店内は広々としている。これは面積のことだけではなく、スペイン、フランス、イタリアといったヨーロッパが誇るラテン三衆の気取りのない大らかな部分と沖縄のそれがミックスされて、比類のない広々感を創っているのであった。壁紙、照明、カウンターの奥行き、などなど、食べる前からわくわく楽しいのは、店主の人生観そのものが映っているからだろう。本当は教えたくない店だが、沖縄料理以外を口にしたくなったら、二重丸で大推薦させていただく。いやあ、本当に旨いもの。さて、ヒラメをまるまるいただいたのは記憶にない。特に大好きな魚ではないのだが、実はどんな味付けだったかもすでに飛んでしまい、かろうじてとっても旨かったことだけは、しかと覚えている。ヒラメには申し訳ないような気もするが、そんな風に、ふわふわと静かに浮かれて楽しんだ。ARDORとは情熱を意味するが、割と淡々としているように見られる僕の本性は、実は情熱家である。と言いたくなるような、何かをレストランARDORは秘めている。ちなみに情熱を鏡に映せば、熱情となり、僕が毎朝顔を洗ってから見ているのも、おそらく熱情家なのだろう。
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